Chateau Leoville-Barton

シャトー・レオヴィル・バルトン

フランス:ボルドー メドック第二級(サンジュリアン村)
 

近年、品質は一層安定

ラス・カーズ侯爵のレオヴィル畑の一部を1821年に3つに分割した時にバルトン氏が購入したシャトーです。バルトン一族は、1855年の格付け以来、変わらず同じシャトーを所有する所有者の中では最も古い家系。伝統的な醸造法で発酵槽も木製を使用。力強く芳醇で、骨格のしっかりしたワインが特徴で、近年はより洗練されたワインになっています。
 

 
メドック格付け第2級のレオヴィル・ラス・カーズ、レオヴィル・ポワフェレ、レオヴィル・バルトンという3つのシャトーはかつて1つの領地でしたが、1826年にワイン商人のヒュー・バルトン氏がその一部の畑を購入、現在のレオヴィル・バルトンが誕生しました。レオヴィル・バルトンはシャトーを所有していない為、醸造は同じくバルトン家が所有する隣のシャトー、ランゴア・バルトンで行われています。

1854年ヒュー氏の没後も代々シャトーを所有し続けたバルトン家。1924年、シャトーを引き継いだロナルド・バルトン氏は戦争により一度はフランスを離れますが、1945年の終戦と共に再びフランスへ戻り、本格的なワイン造りを開始しました。1983年、シャトーを引き継いだロナルド氏の甥であるアントニー氏は、徐々に醸造設備を整え、温度管理に至るまで注意を払った最新の醸造技術を取り入れて、品質の向上を目指しました。その結果、アントニー氏は2007年デキャンタ誌のマン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれています。
2018
シャトー・レオヴィル・バルトン
¥14,500  品切中
2016
シャトー・レオヴィル・バルトン
¥15,400 品切中
2005
シャトー・レオヴィル・バルトン
¥24,800 品切中
La Reserve de Leoville Barton
2015
ラ・レゼルヴ・ド・レオヴィル・バルトン
¥5,800 品切中
 

 

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 レオヴィル=バルトンは一般的にその兄弟にあたるランゴア・バルトンより優れていると認知されている。いずれもアントニ・バルトンが所有しているが、ほかの所有者たちと違って、バルトンはブレンドに、しなやかで肉付きのよいメルローをごくわずかしか使わない。(1980年代半ばの植付けの結果、その割合は20%に引き上げられたが)一方で、カベルネ・ソーヴィニョンの割合はサン=ジュリアンの村のみならず、メドック全般においても高い。

 レオヴィル・バルトンはランゴア・バルトンでつくられるが、それはレオヴィルにはシャトーがないからである。レオヴィル・バルトンの主なブドウ畑はサン=ジュリアン=ペイシュヴェルの町並みのすぐ裏手から西方へと広がって、シャトー・タルボの大きなブドウ畑と交差している。
 1970年代には一貫性がなかったが、1980年代、1990年代には連続してすばらしく成功したワインを生み出している。1985年以降、アントニ・バルトンは、このワインの伝統的なスタイルを変化させるのではなく、より洗練されたものにした。サン=ジュリアンの最高級ワインの中でも、最上のお値打ち品となっている。
 
~一般的な評価~
 1985年以降間違いなくよくなってきているが、その価格は(2000年もの以外)まだ品質の向上に追いついていない。これは朗報である。スーパー・セカンドの中では最もお値打ち品の1つであるものの、ここのワインはタニックで、自分を十分に表現するまでに相当な時間がかかる。サン=ジュリアンで右に出る者のないレオヴィル・ラス・カーズのレベルまで届くことはめったにないが、価格はずっと安い。
 
平均年間生産量:26万4000本、セカンド:7万本
畑 面積:48ha、平均樹齢:30年、植樹密度:9000本、平均収量:50hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度調節された200hl入りの木製槽で15~21日間。熟成は新樽は50%で20ヶ月。清澄も濾過も行う。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン72%、メルロ20%、カベルネ・フラン8%
所有者:バルトン家