2016 ソリ・ティルディン
ガヤ


Sori Tildin
Gaja

「ソリ」はピエモンテの方言で「南向きの丘の頂上」、「ティルディン」は現当主、アンジェロ・ガヤの祖母に当たるクロチルデ・レイのニックネーム。バルバレスコ村、3.2haの畑。コスタ・ルッシの畑から程近い場所です。ガヤ家の持つ畑の中でも、最も暖かい場所にあり、日当たりが良いため実が良く熟しやすい、恵まれた環境に位置しています。果皮と共に、温度調整をしたステンレスタンクで3週間かけて発酵、12か月間バリックで熟成させ、その後さらにオークの大樽で約20ヶ月間の熟成を行います。ガヤ社の保有する5つの単一畑より造られるワインは、どれもエレガントさ、複雑味、そして品質において傑出した仕上がりとなっていますが、そのすべての要素が非常にバランスよく溶け合っています。テロワールと、そこから造られるネッビオーロ種の真髄を表した、フィネスに富んだ味わい。
 
ミネラル感があり、サワーチェリーやヒマラヤスギ、スパイスの混じり合った、複雑なアロマ。フルボディで非常にリッチな味わい。濃密なテクスチャーで、十分に熟したタンニンが特徴の、多面的な性格をもつワインです。素晴らしいエイジングのポテンシャルがあります。
 
ヴィンテージ情報
2016年のピエモンテは、ワイン・アドヴォケイト誌のヴィンテージチャートにおいて、バローロが97点、バルバレスコが95点と、双方にとって素晴らしい出来となったグレート・ヴィンテージ。例年よりも涼しく乾燥しており、全体として穏やかな気候でした。激しい雨などが降ることもありましたが、ブドウはゆっくりと順調に成熟。特に9月の天候は素晴らしく、長い成育期間を確保することができたため、晩熟型のネッビオーロにとって素晴らしい年となりました。「エレガンス、フィネス、力強さ、どれをとっても完璧なヴィンテージ」「ピエモンテにとって最重要となるヴィンテージ」「間違いなく近年でベストなヴィンテージ」と多くの造り手が声を揃えてコメントしています。

 
ヴィンテージ 2016
原産国 イタリア
産地 ピエモンテ
地域 バルバレスコ
アペラシオン バルバレスコDOCG
生産者 ガヤ
容量 750ml
ぶどう品種 ネッビオーロ100%
味わい フルボディ
アルコール度数 14.0%
ワインアドヴォケイト  97
ワインスペクテーター  95
 

イタリアワインの帝王

 ガヤ一族は17世紀中頃より、北西イタリアに位置するピエモンテ州にその拠点を定めました。1859年に、ピエモンテの土着のブドウ生産者であったジョヴァンニ・ガヤがバルバレスコにガヤ社を創設して以来、4世代にわたりピエモンテ地方ランゲ地区の丘陵地帯でワインの生産を行っています。
 ジョヴァンニの息子であり、現当主アンジェロの祖父に当たる2代目、アンジェロは野望と将来への確かなヴィジョンに満ち溢れた人物でした。1905年に彼の妻となったクロチルド・レイは、品質に決して妥協することのないワイン造りをするよう彼に勧めました。彼女の信念は現在に至るまで、ガヤ社の理念として受け継がれています。彼女の名は、“ガヤ・エ・レイ”のワイン名にも残っています。
 アンジェロとクロチルドの息子で、3代目当主のジョヴァンニは、両親が築き上げた高基準をモットーとする理念に則りバルバレスコを生産し、イタリア中で名声を獲得するまでに至りました。現在でもガヤ社のフラッグシップ商品である彼のバルバレスコのおかげで、ガヤ社のワインはイタリアでもリーダーシップをとる地位にまで到達しました。
 ジョヴァンニはソリ・ティルディン、コスタ・ルッシ、ソリ・サン・ロレンツォ、ダルマジの畑を新たに購入、自社畑を増やしました。これによりガヤ社では自社畑で採れたブドウのみを使って、高品質のワインを生産することが可能になったのです。
 ジョヴァンニの息子で現当主のアンジェロは、1961年よりワイナリーの仕事に参入。ランゲの伝統に重きを置きながらも、畑やセラーに革新的な技法を取り入れています。また、彼の代より外国市場にも参入するようになりました。
 アンジェロは妻ルチアと、長女ガイア、次女ロッサーナ、長男ジョヴァンニの3人の子供とともにバルバレスコに住んでいます。長女であるガヤは2005年に正式にガヤ社に参加し、ガヤ社5代目として勤めています。
 

 
 
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