2017 マックス・レゼルヴァ カルメネール
ヴィーニャ・エラスリス
Max Reserva Carmenere
Vina Errazuriz
砂質のローム層土壌。乾燥した暑い夏が特徴の地中海性気候を持つが、午後からアンデス山脈から吹き下ろす強い風が、日中の暑さを和らげる。さらに、朝晩の大きな寒暖差によって葡萄の成熟はゆっくり進むため、酸をしっかりと保ちやすい。豊富な日照量と高い積算温度、晩熟のため長いハングタイムを必要とするカルメネールは、年間降水量が約250mmと極めて少なく、葡萄の生育期に雨の降らないアコンカグア・ヴァレイが世界で最も理想的な気候条件にある。そのため、一般的には青みや酸が低めとなりやすい品種だが、アコンカグア・ヴァレイでは、葡萄はタンニンまでしっかりと熟し、且つ、酸も高いレベルで保たれる。手摘みによる収穫。厳しいダブル選果。ステンレスタンク内で26〜28℃でアルコール醗酵し、定期的にポンピングオーバーを行う。発酵後もすぐに搾らず、果皮とコンタクトさせたまま13〜32日間マセラシオンを行いタンニンや色調の最適な抽出を行う。全体80%をフレンチオーク、20%をアメリカンオークで12カ月間樽熟成(新樽使用率20%)色調は濃いバイオレット。スパイス、黒系の果実の香りに黒コショウ、オークに起因するトースト香。シルクのように滑らかで伸びやかな質感。官能的でジューシーなワイン。タンニンはソフトでワインには大らかな余裕が感じられ、同時に、極めて凝縮度の高いシリアスさを合わせ持つ。

ヴィンテージ | 2017 |
原産国 | チリ |
産地 | アコンカグア |
地域 | アコンカグアヴァレー |
アペラシオン | アコンカグアヴァレー |
生産者 | ヴィーニャ・エラスリス |
色 | 赤 |
容量 | 750ml |
ぶどう品種 | カルメネール |
味わい | フルボディ |

1870年創業、135年以上の歴史を誇る名門、ヴィーニャ・エラスリス。「世界で最も優れたカベルネを生み出す」という 、“カベルネの聖地”アコンカグア・ヴァレーをほぼ独占所有する。「テロワールを尊重し、自社畑の葡萄から、洗練されたエレガントなワインを生む」という、創業者、ドン・マキシミアーノ・エラスリスの哲学を継承。エステート(ドメーヌ)としての在り方にこだわり続けてきたエラスリス。1980年代後半から、世界的にチリワインに対する需要が高まるにつれ、大手ワイナリーが「大量生産による廉価なワイン」の輸出増を図るなか、エラスリスはチリのどのワイナリーにも先駆け、「ミシュランの星に認められる高品質ワイン」を造り続けてきた。その結果は今日、世界を驚かせるほど圧倒的なウルトラ・プレミアムワイン、「ドン・マキシミアーノ・ファウンダーズ・レゼルヴ」。そして、チリにおける、これまでのプレミアムワインのレベルを遥かに超えた、“チャドウィック家の傑作”、「ヴィニエド・チャドウィック」の誕生。2004年1月、リッツ・カールトン・ベルリンにてヨーロッパを代表するジャーナリスト、トップソムリエ等36名が会し行われた世紀のブラインド・テイスティング。誰もがその勝利を確信していたシャトー・マルゴー、ラトゥール、ラフィット等の予想を裏切る形で、見事ナンバー1に輝いたのは、エラスリス・ヴィニエド・チャドウィック2000。エラスリスのカベルネの秀逸性を世界に証明した。