2020 ジュヴレ・シャンベルタン V.V.
ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン


Gevrey Chambertin Vieilles Vignes
Domaine Philippe Charlopin

ジュヴレ・シャンベルタンというよりブルゴーニュのスター生産者。故アンリ ジャイエの薫陶を受けたことは有名ですが、ワインへの情熱的かつ真面目な姿勢とディテールに執着する典型的な天才肌の生産者です。
フィリップ シャルロパンのフラッグシップのワイン。主にブロション村の南側のジュヴレ・シャンベルタン村に近いほうに位置する、樹齢50-80年の樹から造られます。
ブラックチェリー、ブラックベリー、スパイス、甘草などの複雑な香りが感じられます。肉付きの良い骨格をもち、タンニンが滑らか。力強さ・野性味と豊かな果実味・エレガントさが両立する逸品です。

 
ヴィンテージ 2020
原産国 フランス
産地 ブルゴーニュ
地域 コート・ド・ニュイ
アペラシオン ジュヴレ・シャンベルタン
生産者 ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ
容量 750ml
ぶどう品種 ピノ・ノワール
味わい フルボディ
アルコール度数 13.0%
アランメドウズ  89〜91

農法:リュットレゾネ


 
 フランス語のペルソナージュという言葉は、個性的でその村や業界の名物のような人のことを指すが、シャルロパンはまさにブルゴーニュのペルソナージュの一人。ワインに対して情熱的かつ極めて真面目、ディテールに執着する典型的な天才肌。ワインは魅惑的な果実のアロマとシルキーなタッチで、若いうちから美味しいスタイルゆえ「テロワールというよりシャルロパンのワイン」と言われることもあるが、熟成によりその真価が発揮され、美しいバランスとエレガンス、フィネスを見事に表現する。シャルロパンの冒険はさらに続いており、2007年にはボーヌに畑を新たに取得した他、シャブリの醸造にも着手し、手がけるアペラシオンは35に及ぶ。 

 ドメーヌは元はジュヴレ・シャンベルタンにあったが一度マルサネに移り、現在は再びジュヴレに戻っている。栽培は除草剤・化学肥料を用いないリュットレゾネ。ぶどうの質そのものがその後の醸造、そしてワインの質を決定すると考えるため、極力自然の力を邪魔しないように、かつぶどう樹が自力で低収量で凝縮味のある果実を産するように心がける。収穫は遅摘み派。完熟ぶどうを入念に選果し、低温でのプレマセラシオンを長く行う。樽熟成は新樽比率が高く長め。オリ引きは瓶詰め直前の1度だけ行い、フィルターは軽め。