Chateau Leoville-Poyferre

シャトー・レオヴィル・ポワフェレ

フランス:ボルドー メドック第二級(サンジュリアン村)

復活したレオヴィル三兄弟のひとつ

ポワフェレ男爵がラス・カーズ家との婚姻により取得し、この名が付きました。豊かなブーケ、バランスの取れた味わいが評判のワインです。
 

 
シャトー・レオヴィルの歴史は1638年まで遡ります。いく度の遺産分割・相続をへて、1840年現在のレオヴィル・ポワフェレが誕生。1855年にはメドックのワインを対象とした格付が作成され、ポワフェレは栄えある第2級の認定を受けました。ほまれ高きアペラシオン・サンジュリアンに位置し、多様な礫質のテロワールを有するそのブドウ畑からは、芳醇かつ複雑な味わいのワインが生まれます。1920年、現オーナーであるキュヴリエ家がシャトー・レオヴィル・ポワフェレ(58ヘクタール)およびシャトー・ムーラン・リッシュ(22ヘクタール)の所有権を取得しました。ムーラン・リッシュの畑は1885年に整備され、形成年代のさらに古い礫質の台地上に地続きに広がっています。しなやかなタンニンをふくみ、若い段階から親しみやすく、サンジュリアン特有のバランスとエレガンスは健在です。
2017
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ
¥13,200 品切中
2013
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ
¥10,110 品切中
2012
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ
¥15,400
2007
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ
¥10,700 品切中
2005
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ
¥23,400 品切中

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 レオヴィル=ポワフェレの可能性について博識なボルドー人に尋ねると、ほとんど誰もが口をそろえてポワフェレにはメドックで最も深遠といえる赤ワインを生み出せる土壌と能力があると答える。それどころか、中にはレオヴィル・ポワフェレの土壌はサン=ジュリアンの第二級シャトーのどこよりも優れているという人もいる。ところが、1961年以降のレオヴィル・ポワフェレの物語は、おおむねがっかりさせられるものだった。しかしそれも、ハッピーエンドを迎えようとしている。セラーの近代化、セカンド・ワインの導入、新樽使用量の増加、どんどん厳しくなっていくディディエ・キュヴェリエの目、リブルヌの天才的エノロジスト、ミシェル・ロランの才能のおかげで、ついにレオヴィル=ポワフェレはサン=ジュリアンにおけるエリートの地位へと上りつめたのである。

 1980年代の最上のヴィンテージが、ほれぼれするようなフルーティな1983年と、けたはずれな1982年であることは今も変わらない。ともに、このシャトーが達成することのできる深みと豊かさを示すワインである。1990年代になると、最上級の1990年に続いて、1995年、1996年、2000年がすばらしい成果をあげている。このシャトーがようやくその相当な潜在能力を発揮し始めたことがうかがえる。
 
~一般的な評価~
 3つのレオヴィルの中では最も知名度が低い。1980年の終わり頃まで出来にムラがあったが、徐々により誉れ高い2つの兄弟と肩を並べるワインをつくるようになってきた。改善が見られるようになったのは1990年代初め以降のことである。
 
平均年間生産量:25万本
畑 面積:80ha、平均樹齢:25年、密植度:8000本/ha、平均収量:45~50hl/ha
育て方:7日間の発酵と15~30日間のマセレーションは温度管理されたタンクで行い、熟成は新樽75%で22ヶ月。卵白で清澄するが、濾過はしない。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロー25%、プティ・ヴェルド8%、カベルネ・フラン2%
所有者:GFA ドメーヌ・サン=ジュリアン