Chateau La Conseillante

シャトー・ラ・コンセイヤント

フランス:ボルドー ポムロール地区

 

 

ポムロールを代表するしなやかなワイン「ボルドーのブルゴーニュ」

ポムロール地区のトップを争う名酒のひとつで、シャトー名は18世紀中盤に所有者であったカトリーヌ・コンセイヤン女史に由来しています。現在は1871年に取得したティエンポン家により運営されています。果実味の凝縮された甘くフルーティな香りをもつエレガントな味わいです。
味わいは非常に安定している一方で、栽培や醸造においては常に最適な方法を試しており、オーガニック農法の導入や近年では一部アンフォラを使った熟成なども取り入れています。
 
2013
シャトー・ラ・コンセイヤント
¥13,500 品切中
2010
シャトー・ラ・コンセイヤント
¥28,350 品切中
2009
シャトー・ラ・コンセイヤント
¥28,350 品切中
2002
シャトー・ラ・コンセイヤント
¥19,800 品切中

 
 

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 非常にエレガントなポムロールのシャトー、ラ・コンセイヤントは、このアペラシオンで最もエレガントでみずみずしく、おいしいワインのいくつかを生産している。否定的な側面は、1970年代のヴィンテージの多くに水で薄められたようになる傾向があることと、それらが早く飲み頃になりすぎることである。これは特に1971年から1980年の間で顕著である。ニコラ家の所有するラ・コンセイヤントは、1980年代の大半は輝かしいワインを生み出した。1990年、1989年、1985年、1982年、1981年はボルドー全体で生産された中で最高のワインに入っている。1990年代のものには再びムラが出て、このシャトーの一貫性のなさをさらに定着させた。ブドウ畑はポムロールの東寄り、レヴァンジル、プティ・ヴィラージュ、ヴィユー・シャトー・セルタンの隣で、サン=テミリオンとポムロールのアペラシオンのちょうど境界という、すばらしい位置にある。事実、この区域の粘土と鉄分の鉱床が混じった深い砂利質土壌は、ラ・コンセイヤントと隣のレヴァンジルだけでなく、道路の向こう側にあるサン=テミリオンの2つの偉大なシャトー、フィジャックとシュヴァル・ブランにも共通して見られるものである。
 ラ・コンセイヤントは細心の注意を払ってつくられたワインで、ステンレスタンクで醸造され、オーク樽で熟成される。新樽は毎年100%である。ワインのスタイルはペトリュス、トロタノワ、ラフルール、あるいはセルタン・ド・メほど力強くはないが、これらのシャトーよりしなやかで、もっと早飲みスタイルである。ラ・コンセイヤントは瓶詰めされてから数年間は良好に見えないので、私はいつもこれを低く評価してきたが、後に必ず点数を上方修正するのである。最終的な出来よりも幼児期のほうが軽く見えるのは、カベルネ・フランの比率が引き上げられたこと(20%)によるのかもしれない。最近のヴィンテージは一般的に6年から8年以内で完全な飲み頃に到達する。高く評価された、時には深遠な趣のあるラ・コンセイヤントはこうかなワインで、通常はメドックの二級シャトーの大半よりも高い値段で売られている。
 
~一般的な評価~
 最も特徴的なポムロールの1つであるラ・コンセイヤントは、スタイルにおいてブルゴーニュのグラン・クリュに近い。必ずしも生かしきれているわけではないが、このワインは、豪奢なテロワールの恩恵を受けて、格別なものとなることがある。ヴィンテージによっては凝縮感と構造に欠けるが、ラ・コンセイヤントがどんぴしゃりの年には、アロマの力とエレガントさにおいて並ぶものがない。依然として高価なポムロールである。
 
平均年間生産量:6万5000本
畑 面積:7.9ha、平均樹齢:40年以上、植樹密度:5500本/ha、平均収量:45hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度管理されたステンレスタンクで30日間。マロラクティック完了後の熟成はオークの新樽で18ヶ月。清澄はするが濾過はしない。
ブドウ品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%
所有者:ニコラ家