Chateau Guiraud

シャトー・ギロー

フランス:ボルドー ソーテルヌ地区・第一級
 

絶頂期にある有機認証シャトー

 シャトー・ギローがこの名を冠するようになったのは、1766年ボルドーでネゴシアンをしていたピエール・ギローがこの地を購入したときのことである。1855年の格付けでソーテルヌのプルミエ・グラン・クリュ・クラッセとなったこのシャトーの畑は、100ha以上の面積を誇る。
 この見事な土地は自然を尊重した栽培手法で名高く、虫のすみかを設置し、5kmにわたる生垣を造って生物の多様性を広げていくことに加え、ブドウ品種の保存を目的とした養樹園も創設している。
 畑の自然環境への包括的なアプローチによって生まれたシャトー・ギローの偉大なワインは、強い個性と偉大なフィネスを備える。

 

 
2003
シャトー・ギロー 375ml
¥4,990

 

1855年にメドックとソーテルヌで1級に格付されたシャトーの中で初にして唯一(2012年現在)の有機認証を取得したシャトー・ギロー。25年にも及ぶ環境保全のための栽培の結果、行き着いた結論です。2008年から転換中となり、2011年に正式認証されました(2011年が有機認証としての初ヴィンテージ)

 
 

 
ワインやガストロノミーへの情熱を共有するプジョー・シトロエンのロベール・プジョー氏、ドメーヌ・ド・シュヴァリエのオリヴィエ・ベルナール氏、カノン・ラ・ギャフリエールのステファン・フォン・ナイペルグ氏、ギロー支配人のグザヴィエ・プランティー氏が2006年に意気投合。2006年7月20日に共同所有を開始しました。

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 
 ギローはソーテルヌ地区最大のシャトーの1つで、120ha近くもの広さがあり、そのうち84haにブドウの木が植えられている。面白いのは、このシャトーがボルドー・シュペリュールのアペラシオンの赤ワインと、「G」と呼ばれる辛口の白ワインをつくっていることだ。
 ギローの甘口ワインは変貌を遂げている。1981年に野心的なカナダ人、ハミルトン・ナービイがこのシャトーを買い取り、ディケムのように一粒一粒ブドウを摘むことや、樽発酵や新樽での長期熟成といった手法をギローでも採用すると大胆に誓った。その結果、ボルドー・ワインのファン、とりわけネクター愛好家はギローの様子に大きな興味を示し、ナービイの管理人、グザヴィエ・プランティにナービイの夢をかなえるだけの才能があることに期待した。
 ギローで最も驚くべきことは、ソーヴィニョン・ブランのブレンド比率が高い(35%)割には、ワインがとってもリッチなことだ。新樽の使用や遅い収穫とともに、畑に何度にもわたってブドウを摘みに出かけることにより、いちばん熟したソーヴィニョン・ブランだけが確実に収穫されるようになったおかげであることは間違いない。それにしてもなぜ、ソーヴィニョン・ブランを多く使ってこれほどの強烈さがあるのか不思議な気がする。1983年以降のヴィンテージはことに強く、ギローはバルサック/ソーテルヌ地域で現在つくられているワインのトップ6に入ることもしばしばだ。
 
~一般的な評価~
 この卓越したシャトーは、聡明な管理人、グザヴィエ・プランティのおかげで、今その絶頂期にある。「G」というおいしい辛口白ワインもつくっている。
 
平均年間生産量:9600万本
畑 面積:85ha、平均樹齢:25年、植樹密度:6600本、平均収量:12hl/ha
育て方:発酵と30ヶ月間の熟成はオークの新樽で行う。清澄も濾過も行う。
ブドウ品種:セミヨン65%、ソーヴィニョン・ブラン35%
所有者:SA デュ・シャトー・ギロー