Rupert & Rothschild

ルパート&ロートシルト

南アフリカ:ウエスタンケープ

 

シャトー・ラフィットの「ロスチャイルド家」と南アフリカの英雄「ルパート家」が磨き上げた南アフリカの宝石

 


 ケープタウンから東に約50km、美しい山に囲まれたFranschhoek(フランス人が住む角地)と呼ばれる土地が広がります。1690年フランスから移住したユグノー(プロテスタント)がここを切り開き、生活の中心となったのが、現在ルパート&ロートシルトのワイナリーと畑があるフレデリックスベルク農場でした。
 1986年南アフリカの実業家(カルティエやヴァン・クリーフ&アーベルなどの高級ブランドを所有する「リシュモン社」を所有)で、反アパルトヘイト活動にも尽力し、同国のワイン産業の近代化にも大きな功績を残したアントン・ルパート氏と、ボルドーでシャトー・ペイル・ルバードを経営するエドモン・ド・ロートシルト氏が共同でこの農場を買い取り、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、シャルドネに植え替えてワイン造りを開始、1997年に「ルパート&ロートシルト」として公式に創業しました。

 


 積極的な投資で最新鋭の設備を備え、HACCP( Hazard Analysis and Critical Control Point )や南アフリカでは初のISO14001を取得、リュット・レゾネ農法の実践など、環境負荷の少ないワイン造りを行っています。
 南アフリカでも優良な6地域に自社畑、契約畑を持ち、ヴィンテージによって優れたブドウのみを選別、起伏の激しい地形と海からの風の影響、強い日差しのため様々なマイクロクライメットを生み出すこの地域で、ヴィンテージによらず高品質なワインを造り出すには最も有効な方法といえます。
 ワインメーカー、栽培責任者、そしてコンサルタントのミッシェル・ロラン氏が密接に畑の管理者と一緒に働き、優れた区画を選定して生育状況をチェックしています。摘葉・摘房から収穫まで、すべての作業が手作業で行われています。
 この地を開拓したユグノー派の末裔であり、セラーマスターを務めるスコーク・ウィレム・ジュベール氏は「畑で育ったブドウの品質をまっすぐワインに伝える」というポリシーのもと、高品質なワイン造りを行っています。



 
Blanc
2021 バロネス・ナディーヌ
¥4,550
Rouge
2019 クラシック
¥2,700
2017 バロン・エドモン
¥4,700


 
バロネス・ナディーヌ
Baroness Nadine
[白:辛口]
ぶどう品種:シャルドネ
 エドモン・ド・ロートシルト男爵の夫人ナディーヌの名を冠したワイン。南アフリカの中でも特に冷涼な畑(ウエストケープ)から厳選されたシャルドネを、ホールスタープレッシングで抽出したフレーランジュースのみを使い、オーク樽(80%)、及びステンレスタンク(20%)で醗酵。11ヶ月樽熟させてエレガントな味わいに仕上げています。
 ライムや白い花、ルビーグレープフルーツを思わせる爽快な果実味と、煎ったアーモンドやバニラのニュアンスが、バランスを保っています。
 
クラシック
Classique
[赤:フルボディ]
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン55%、メルロー45%
 ステンレスタンクで20~25日かけて醗酵。フレンチオーク樽でマロラクティック醗酵を行い、ブレンド後225Lのフレンチオーク樽で17ヶ月熟成。
 濃いルビー色、プラムやチェリー、桑の実を思わせる香りと、コリアンダーやスパイスのニュアンス。味わいはエレガントで、若々しいタンニンと長く続く余韻が楽しめる。幅広いタイプの料理との相性が期待できるが、軽いスタイルの肉料理や、きのこを使ったパスタやリゾットと特によく合う。
 
バロン・エドモン
Baron Edmond
[赤:フルボディ]
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン54%、メルロー46%
 エドモン・ド・ロートシルト男爵の名を冠した、フラッグシップワイン。所有、及び契約の畑の中で、そのヴィンテージで最も質の高いブドウを生み出した畑を5~6つ抜き出し、そこで収穫されたぶどうのみを使う。ステンレスタンクでスキンコンタクトのまま20~27日かけて醗酵、樽に移してマロラクティック醗酵を行う。225Lのフレンチオーク新樽で18ヶ月熟成。
 濃いルビー色、プラムやチェリー、黒スグリの香りがはっきりと表れてくる。ほのかなブラックチョコレート、煎ったコーヒー、モカのフレーバーが心地よく、長い余韻へとつながる。ラムや牛のフィレなど、脂身の少ない肉の料理や、熟成タイプのチーズとの相性が良い。