Momento Wines
モメント・ワインズ
オーバーバーグのボット・リヴァー、ボーモン・セラーでワインメーカーを勤めていたマーリーズ・ニーマン氏は、本業の傍ら、彼女自身のブランドとしてモメント・ワインズという名前で2011年にグルナッシュをボトリングします。その後数年間兼業を続けたのち、2014年にボーモン・セラーを去り、独立しました。現在は、ボット・リヴァーの若きワインメーカー、ガブリエルスクルーフの醸造所を間借りして作業を行っています。
ワイン産地を旅するなかで特に旧世界の考え方、すなわち、ワインは太陽・土壌・水・地球・関わる人々とその人々のアイデア・経験に大きく左右されると思うに至ります。ウエスタン・ケープのテロワールをボトルに再現すべくブッシュ・ヴァインや樹齢の高いブドウ畑に焦点を当て、出来る限りをブドウ自身の持つ力に任せ栽培、醸造を行っています。
シュナン・ブラン・ヴェルデホ
Chenin Blanc / Verdelho
［白：辛口］
ぶどう品種：シュナン・ブラン85％、ヴェルデホ15％
シュナンブランは2つの地区の異なる土壌のブドウを混ぜて造っており、それぞれの土壌の特徴に合った醸造方法でワイン造りを行っています。頁岩土壌のものには、プレスする前に一晩寝かせて、ブドウの重みで自然にセミマセラシオンにしてから発酵槽へ移した方法を。粘土や砂土壌のものには全房破砕で発酵を促す方法で、それぞれの土壌を活かす造りをしています。フランスの古樽で、自然酵母にて発酵、12ヶ月熟成。ヴェルデホは良く熟してから収穫をし、タンクでの発酵と樽での発酵の2種類を仕込みます。全てのワインは瓶詰の一か月前にブレンドされ、各品種の繊細に異なる特徴を楽しむことができます。年間2400本の生産をしています。
グルナッシュ
Grenache
［赤：ミディアムボディ］
ぶどう品種：グルナッシュ92％、カリニャン8％
土壌は花崗岩が風化した真砂土(まさつち)と砂土。なるべく手を加えずに自然に任せた醸造法で、ブドウのエレガントで繊細な表情を引き出します。早朝に手摘みで収穫、その後、フレッシュ感や骨格を持たせるため、1/3は全房のまま、すべての粒に4日間低温浸漬を行ない、ゆっくりと低温で自然発酵を促します。1日に2回手作業でパンチダウン(撹拌)を行い、優しく抽出することで、よりブドウの特徴と個性を反映することができます。28°Cで安定した発酵が行われた後、5週間スキンコンタクトを行い、タンニンの抽出を行います。プレス し、225Lのフレンチ・オーク古樽に移し、その間に自然にマロラクティック発酵が始まり、15か月間寝かします。瓶詰の数か月前に少量のカリニャンをブレンドします。赤い果実やスパイス、花のアロマ。繊細なタンニンとバランスの良い酸が心地良く、ジューシーな口当たりが舌の上に広がります。
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