Vieux Chateau Certan

ヴィユー・シャトー・セルタン

フランス:ボルドー ポムロール地区

 

 

 シャトー・ルパンを所有するティエンポン一族の一人、アレクサンドル・ティエンポンが所有するシャトーです。樽に由来する芳ばしい風味とブドウ本来の力強さを感じさせる味わいは名門ティエンポン家の真骨頂です。
 
2017
ヴィユー・シャトー・セルタン
¥40,600
2014
ヴィユー・シャトー・セルタン
¥25,000 品切中
2013
ヴィユー・シャトー・セルタン
¥24,500 品切中
2012
ヴィユー・シャトー・セルタン
¥21,500 品切中
2010
ヴィユー・シャトー・セルタン
¥36,000 品切中
2009
ヴィユー・シャトー・セルタン
¥37,100 品切中

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 
ヴィユー・シャトー・セルタンのオーナーであるティアンポン家にとって、このポムロールきっての有名なワインは誇りでもあり、歓びでもある。19世紀から20世紀にかけて、ヴィユー・シャトー・セルタンが生み出すワインは最上のポムロールと評されていた。しかし第二次世界大戦後、名声はペトリュスに奪われてしまう。2つのワインは、両極端と言っていいほど違っている。ヴィユー・シャトー・セルタンのスタイルや複雑さは、カベルネ・フランを高い割合で使うことから生まれている。それに対してペトリュスは、ほぼ100%メルロである。ブドウ畑は丘陵の中央部にあり、周囲を取り囲むのは、ほとんどがこのアペラシオンの一流シャトー、すなわちラフルール、セルタン・ド・メ、ラ・コンセイヤント、レヴァンジル、プティ・ヴィラージュ、ペトリュスなどである。土質は砂礫質で、下層土が鉄分の豊富な粘土質である。このブドウ畑からできるワインには、例えばペトリュスのようにメルロを主体にしたワインが持つ力強さはないが、メドックの一流ワインを思わせる芳香とエレガンスに恵まれることがしばしばである。
 ヴィユー・シャトー・セルタンのシェを訪れてわかるのは、伝統に対する健全な尊敬の態度である。戦後から現在までの大半の期間、ヴィユー・シャトー・セルタンを手がけてきたのはレオン・ティアンポンだったが、1985年の彼の死後、息子のアレクサンドルがシャトーの経営を引き継いだ。彼が修業したのはラ・ガフリエールというサン=テミリオンのシャトーである。若くて内気なアレクサンドルがシャトーを継いだ時、古参は彼の経験不足を笑ったが、彼はめきめきと頭角を現し、近くのシャトー・ペトリュスでクリスチャン・ムエックスが実践している成長期剪定と樽でのマロラクティック発酵をメルロのために導入した。
 ヴィユー・シャトー・セルタンは歴史的に秀逸との評価を得ているため、高価だ。
 
~一般的な評価~
 ヴィユー・シャトー・セルタンは、かつては最もエレガンスでフィネスのあるスタイルのポムロールだと考えられていた。しかし、第二次世界大戦後にペトリュスに追い抜かれてしまった。しかしながら、ブドウ畑は格別な立地にあり、最近では、そのテロワールの潜在能力が十分に活用されている。ワインはメドックのようなエレガンスとアロマを備えているが、よりはっきりとした中身と構造も持つ。
 
平均年間生産量:4万本
畑 面積:14ha、平均樹齢:35年、植樹密度:5500本/ha、平均収量:40hl/ha
育成:発酵とマセレーションは木製槽で30日間。メルロは樽内マロラクティック。熟成は新樽で18~22ヶ月。清澄はするが濾過はしない。
ブドウ品種:メルロー60%、カベルネ・フラン30%、カベルネ・ソーヴィニョン10%
所有者:ティアンポン家