2019 マサイアソン カベルネ・ソーヴィニヨン ヴィレッジ No.3
マサイアソン・ファミリー・ヴィンヤード


Matthiasson Cabernet Sauvignon Village No.3
Matthiasson Family Vineyard

赤系果実の香りにあふれ、サクランボ、ブラックベリー、クランベリー、桑の実などのベリー系の香りを、黒鉛、杉、鉛筆の削りかすのようなミネラルやハーブなどの微かなニュアンスが縁取っています。味わいは生き生きとしていてフレッシュで、タンニンは中程度で、きれいな酸があります。長期熟成もできますが、すぐにでもお楽しみいただけます。
 
ヴィレッジ No.3は、ナパ・ヴァレーの複数の畑で収穫されたブドウをブレンドしていますが、もちろんスティーブは栽培と醸造の両方をしっかりと管理しています。
 
マサイアソンのすべてのカベルネ・ソーヴィニヨンに共通することですが、少量ずつ手摘みで収穫したブドウを低温発酵させます。フレッシュさとトーンの高い香りを保つため、抽出しすぎないようにパンチダウンまたはポンプオーバーは一日2回のみ行います。発酵は低温で行われるため、通常2-3 週間もかかります。その後ワインの大部分は旧樽に入れられて20ヶ月の熟成期間に入ります(スパイス感を出すために新樽も少量使います)。ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンということに変わりはありませんが、ほんの少ししか新樽を使わななくても、十分おいしいワインになります。

 
ヴィンテージ 2018
原産国 アメリカ
産地 カリフォルニア
地域 ナパ
アペラシオン ナパ・ヴァレー
生産者 マサイアソン・ファミリー・ヴィンヤード
容量 750ml
ぶどう品種 カベルネ・ソーヴィニョン100%
味わい フルボディ
アルコール度数 13.0%

 
マサイアソンは完全家族経営の小さなワイナリーです。スティーヴが造る白ワインはイタリア・フリウリ地方のワインがモデルで、赤ワインはボルドー・スタイルが中心です。畑(現場)出身の現場主義であり、畑の作業は可能な限り全て自分で行います。そして、スティーヴはワインの味わいを決定する重要な要素である収穫時期を通常より 3 ~ 4 週間早めることを好み、カリフォルニアワイン業界全体を驚かせています。2014 年には、アメリカの有力紙サンフランシスコ・クロニクルの「Winemaker of the Year」に選ばれ、今後の活躍が期待される敏腕若手醸造家です。
 
スティーヴ・マサイアソンにとって、ワインを造るという事は、畑仕事の延長にしか過ぎません。マサイアソンで使われるブドウはナパ・ヴァレーとソノマ・ヴァレーの畑から収穫され、どれもスティーヴ本人が生育期を通して栽培を管理する畑です。スティーヴはブドウ品種が本来持つ個性や香りをワインにそのまま反映させるスペシャリストです。彼は、どこにでもあるようなシャルドネやカベルネ・ソーヴィニョンはもとより、リボッラ・ジャッラやレフォスコ・ダル・ペドゥンコロ・ロッソのような、普段ナパ・ヴァレーでは、あまり見かけない品種も得意とします。どんな品種であっても、彼の仕事は、ただひたすらそのブドウが育つ土壌と品種の個性をワインに反映させることです。
マサイアソンのワインの特徴は、お食事に合わせる事を前提とした爽快感と、通常のカリフォルニアワインよりも低めのアルコール度数です。畑それぞれに適した栽培農法を用いることによって凝縮感のあるブドウを育て、醸造家としての自己顕示欲を極力抑え、ブドウの個性を尊重することによりアロマティックな香りに包まれたバランスの良いワインを造ることが可能になります。
カリフォルニアにおいて優れたバランスを持つシャルドネとピノ・ノワールを探求する組織として一世を風靡した「In Pursuit of Balance (IPOB)」の元メンバーであり、ヨーロッパを思わせるエレガントで鮮やかなワインを造ることに定評があります。
 

 
オーナー醸造家のスティーヴ・マサイアソンはナパ・ヴァレー屈指のヴィンヤード・コンサルタントです。彼のクライアントにはアイズリー、シャペレ、スポッツウッド等があり、バランスの取れたブドウ造りに定評があります。