2015 バローロ ラヴェーラ
エルヴィオ・コーニョ


Barolo Ravera
Elvio Cogno

1991年にエルヴィオ・コーニョが最初にリリースした、彼らの原点とも言えるキュヴェ。ラヴェーラの心臓部に位置する”ラヴェーラ”という区画で栽培されており、樹齢60年のネッビオーロのクローン品種、ランピアとミケをブレンドして造られます。
ラヴェーラの区画は、冬になると他のクリュに比べ積雪が多いことが特徴。これにより、雪が徐々に解けながら水分を供給し地中に水分が蓄えられ、ブドウの生育に理想的な環境を生んでいます。また、畑からほど近い地中海からの風が、畑の湿度を最適な状態に保ってくれます。さらに、アルプス山から吹き降ろす風が夜から朝方の気温を下げるため、昼夜の温度差が大きくなり、ブドウはよりフレッシュでアロマティックに。そして土壌に多く含まれる石灰岩が、ワインに特有のミネラルを与えています。
 
ブルゴーニュ愛好家であるヴァルテール氏が、「ブルゴーニュ好きの方が嫌いなはずがない」と語るこちらのワイン。エレガンスとフレッシュさ、そしてフィネスを備えるその味わいは、「例えばシャンボール・ミュジニーの様に適応力があり、食事の邪魔もしない。軽やかさが口中にあるから、脂身がのっている魚料理とも相性が良く、赤身の肉が合わないわけがない!あとは長期熟成したパルメザンがあれば一本すぐなくなるよね?」とコメントしています。

 
ヴィンテージ 2015
原産国 イタリア
産地 ピエモンテ
地域 バローロ
アペラシオン バローロ
生産者 エルヴィオ・コーニョ
容量 750ml
ぶどう品種 ネッビオーロ100%
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 14.5%
ワインアドヴォケイト  94
ワインスペクテーター  94
 

ラヴェーラのポテンシャルを世界に知らしめた、イタリアのシンデレラワイン

 
ピエモンテ州きっての銘醸地を擁するランゲの地にある、家族経営ワイナリー。1950年代末、伝統的なバローロのワイナリーであるマルカリーニで醸造を担当してきたエルヴィオ・コーニョ氏は、マルカリーニに統合されていた畑を1990年に自身の名前でブドウ畑を購入、エルヴィオ・コーニョとしてのワイン造りを開始。現在ワイン造りを手掛けているのは、エルヴィオ・コーニョ氏の娘ナディア女史と娘婿ヴァルテール・フィッソーレ氏。先代から受け継がれる、頑固な職人気質とテロワールへの深い愛情、確固たる誇りを持ちワイン造りを行い、高品質でバランスが良く、上品かつ贅沢なワインを造っています。
 

 
ワイン造りの根底にあるのは、堅固な職人気質とテロワールへの深い愛情。ランゲという土地の個性と、代々続くワイン造りの技術に誇りを持ちながら、高品質で伝統に忠実なワインを造り上げています。また現在でも国際品種を一切使わず、ネッビオーロを中心としたピエモンテ州ランゲに古くからある土着品種のみを使用。ブドウ栽培を最重要視し、栽培の促進や抑制は行わず、農薬や化学肥料はほとんど使用せずに、伝統的かつあくまで自然に任せたブドウ栽培を行っています。
 

 
また醸造過程において、発酵にも土着の酵母を使用。バリックの使用を抑え、主に伝統的な大樽を用いてゆっくりと時間をかけて熟成させることで、樽の風味が強すぎない、果実本来の繊細でピュアな味わいを造り出しています。