2020 エル・コスモナウタ・ティント
エル・モソ・ワインズ


El cosmonauta y el Viaje en el Tiempo

El Mozo Wines

かつてこの地は海の底であった、、、。太古の記憶を呼び起こす、磯のようなヨード香のミネラル感が味わいに旨味と奥行きを与える。ピュアで優しい上品な赤系のの果実、綿密なタンニンと滑らかな酸。リオハのテロワールの新たな美の表現。樹齢70年のヴィエイユ・ヴィーニュ。
 
ワイナリーの東1km先、ランシエゴ村のVasconegroという僅か0.35haの畑。標高612m、斜面上部の急斜面の水捌けの良い畑。イチャソの祖父が1940年に植樹した樹齢70年の葡萄樹。当時、馬やラバを使って耕作したという。ビオロジック栽培、葡萄の一部は畑で発見された古代の石のプレス場で足踏みによる破砕、醗酵を行う。基本的には除梗せずコンクリートタンクでセミマセラシオン・カルボニック醗酵、5ヶ月間のシュール・リーでのコンクリートタンク内熟成。基本的には亜硫酸を添加せずに造る方針。
 
明るめのルビー色。ブラックべりー、プラム、ラズベリーやイチゴなどの赤系果実の香りにハーブ類、海藻などのヨード香も。アタックから赤土のミネラルのタッチがあり、綿密なタンニンと滑らかな酸、旨味も感じられ、非常に長い余韻を持つ。

ヴィンテージ 2020
原産国 スペイン
産地 アラバ
地域 リオハ
アペラシオン リオハ
生産者 エル・モソ・ワインズ
容量 750ml
ぶどう品種 (テンプラニーニョ、ガルナッチャ)60%、(ヴィウラ、アルヴァジア・リオハナ)40%
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 13.5%
 
 
ビオ栽培、SO2ごく少量(Free 0-20gr/L)で表現する、次世代リオハのトップ・ドメーヌ筆頭株「エル・モソ・ワインズ」。バスクの小さな港町ゲタリアにある3ツ星「エルカノ」御用達、「世界のベストレストラン50」で2013年度、2015年度と第1位に輝いたカタルーニャ州の3ツ星「エル・セレール・デ・カン・ロカ」もオンリストする、女性醸造家によるピュアで美しいリオハワインです。
 
エル・モソがあるのは、カンタブリア山系のひとつ、トローニョ山脈の麓、標高541mにあるランシエゴ村。ランシエゴ村はリオハ・アラベサ地区でも東側の内陸部にあり、北大西洋の冷涼な風に加えて、地中海からの暖かい風も入りこむ、北大西洋と地中海性2つの気候が交わり、独特のミクロクリマが生まれます。
 
 

新世代女性醸造家 イチャソ・コンパニョン

1980年、イチャソ・コンパニョンの祖父、セザリオ・コンパニョンによって創業されたワイナリー。2010年、叔父のアルベルトに次ぎ、父のフェリックスが亡くなり、ワイン造りを行う人がいなくなってしまったことから、バルセロナで映画の勉強をいていたイチャソが実家に戻り、100%ドメーヌとしてのワイン造りを始めました。
まずは父たちの伝統的なワイン造りを踏襲し、マセラシオン・カルボニック法でスタンダートキュヴェの「エリゴリア」を造り始めた。同時に、栽培面での改革に取り組み、オーガニック栽培を初め、フレッシュ&フルーティーな「エリゴリア」だけではなく、バスク・リオハの歴史的中心地、ランシエゴ村のテロワールを復活させるべく、区画毎のテロワールの個性を体現するワイン「マラスピエドラス」「コスモナウタ」を造り出して行きました。
 
 
バスク地方、リオハ・アラベサの伝統的主要産地であったランシエゴむらに受け継がれてきた畑、祖父が植えた80年前の古木も遺る畑は、まるで<自然に佇む美術館>のように美しく貴重で価値あるもの。それらを守ってゆくためにビオロジック栽培を始めた」というイチャソ。葡萄樹の仕立て方も、灌木の茂みに囲まれた土地に株仕立てで植える、リオハ古来の「エル・バソ」を取り入れています。