2018 コート・デュ・ローヌ・ルージュ
E・ギガル


Côtes du Rhône Rouge
E・Guigal

平均樹齢約35年のブドウを使用。伝統的な醸造法で、温度調節をしながら長めの醸し発酵。オークの大樽で1年半の熟成。
輝きのあるルビー。黒い果実のアロマにスパイシーなニュアンス。香りの集中度が強い。タンニンはこなれていますが、存在感があり、全体的にまろやかな味わいです。

 
ヴィンテージ 2018
原産国 フランス
産地 コート・デュ・ローヌ
地域 コート・デュ・ローヌ
アペラシオン コート・デュ・ローヌ
生産者 E・ギガル
容量 750ml
ぶどう品種 シラー50%、グルナッシュ40%、ムールヴェードル10%
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 14.5%
1946年に創業し、現在ではローヌ北部最大の生産者に躍り出たギガル。ギガルのワインは、ワイン・アドヴォケイトにて100点満点を過去20回以上も獲得、また2代目のマルセル・ギガル氏がイギリスのワイン専門誌「デキャンター」にて「マン・オブ・ザ・イヤー2006」に輝くなど、ローヌの帝王としてその地位を不動のものとしています。
 

 
初代当主、エティエンヌ・ギガル氏は1924年、14歳の時にローヌ最古の老舗メゾン、ヴィダル・フルーリィ社に入りワイン造りを修業しました。後、1946年にエティエンヌ氏は独立。コート・ロティのアペラシオンの発祥地であるアンピュイという小さな村でギガルの歴史が始まりました。1961年にエティエンヌ氏の後を継いだ2代目のマルセル氏は、80年代になって父がかつて奉公していたヴィダル・フルーリィ社を傘下に収めました。1966年には優れたテロワールを持つコート・ロティ「ラ・ムーリンヌ」を、初めて自社畑として購入。単一畑コート・ロティの先駆けとなるワインを世に送り出し、コート・ロティのポテンシャルを知らしめました。続いて1978年に「ラ・ランドンヌ」、1985年に「ラ・テュルク」をリリース。これらコート・ロティの畑は、「ギガルの3つ子の兄弟」と称され、ワイン・アドヴォケイトにて100点を連発し、ギガルの名声を確固たるものへと押し上げたのです。
 
 
ローヌ全体に60haという広大な自社畑を所有しているギガルですが、そのワイン造りの管理については妥協を許さない徹底したもの。ブドウ栽培については、元々、選りすぐりのアペラシオンの中から特に優れた区画のみを購入しているため、テロワールのポテンシャルが十分高いことに加え、リュット・レゾネを実践し、収量を厳しく制限しています。醸造については、コート・ロティは実に40ヵ月もの長期に渡って新樽で熟成させるため、オークの良し悪しが非常に重要となります。そこで、ギガルでは2003年以来、シャトー・ダンピュイに樽工房を設え、職人の手によって、年間に必要となるおよそ800ものオークを自製しています。こうしてブドウ栽培から熟成まで、一切の妥協なく徹底した品質管理のもと造り出されるギガルのワインは、ローヌの各アペラシオンの魅力を素直にそして丁寧に表現した、まさに教科書的な仕上がり。