2021 ショレ・レ・ボーヌ
ドメーヌ・トロ・ボー


Chorey-les-Beaune

Domaine Tollot Beaut et Fils

当主ナタリー女史がお気に入りの1つ語るキュヴェです。いつ開けても、愉しむことのできるのが魅力。
 
外観は深みのあるルビーレッド。グラスに注ぐと、ラズベリーやレッドチェリー、ブラックベリーなどの果実のアロマに、シナモンやクローブのスパイスのニュアンスが立ち上ります。口に含むと、ジューシーで優しさのある果実味が口の中に広がります。舌触りは滑らかで、シルキーなタンニンが魅力的。ミネラルの要素も感じられ、凛とした酸味と共に、上品なフィニッシュへと続きます。余韻は長く続き、スミレを思わせる風味が印象的です。

 
ヴィンテージ 2021
原産国 フランス
産地 ブルゴーニュ
地域 コート・ド・ボーヌ
アペラシオン ショレイ・レ・ボーヌ
生産者 ドメーヌ・トロ・ボー
容量 750ml
ぶどう品種 ピノ・ノワール
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 13.0%

 

スタイリッシュでブレのないワイン

 ショレ・レ・ボーヌは今は県道となった幹線道路D974の東側に位置する小さな村。マルサネと同じく村名アペラシオンは得られても、特級畑はおろか、1級畑すらない。それゆえ隣村のサヴィニー・レ・ボーヌと比べても目立たぬ存在だが、この村には偉大なドメーヌが存在する。それがトロ・ボーだ。
 ドメーヌの歴史は19世紀の末まで遡り、1921年にはすでに元詰めを始めていたという。ドメーヌがある通りの名前はリュー・アレクサンドル・トロ。アレクサンドルは現在、ドメーヌを経営する一族の祖先で、ショレ・レ・ボーヌの村長を務めていた。そのアレクサンドルの妻がオーレリー・ボーといい、両家の姓が合わさりトロ・ボーとなっている。ドメーヌは1990年代までジャック、アラン、フランソワの三兄弟により運営され、今はそれぞれの子供たち、ジャン・ポール(アンヌ・グロの夫)、オリヴィエ、ナタリーの手に委ねられている。
 ブドウ畑は施肥をせず、夏季剪定により収量調整。赤ワインの造りは手摘みしたブドウを除梗ののち、コンクリートタンク、またはステンレスタンクを使用して発酵。最初の数日はルモンタージュを行い、その後は日に2回のピジャージュ。樽に移す。新樽率は村名が4分の1、1級が3分の1、特級が50%となるが、パワフルなアロース・コルトンはワンランク引き上げて村名で3分の1、1級で50%である。このドメーヌのコルトン・シャルルマーニュは、東側斜面の頂上、ル・コルトンに植えられたシャルドネからなり、50%の新樽を含み樽発酵、樽熟成。
 トロ・ボーのワインはどれも果実味豊かでタンニンが丸く、とても洗練されたスタイルで野暮ったさが一切感じられない。
 

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Domaine Tollot Beaut et Fils