名門ドメーヌでの豊富な経験を持つピエール・ヴァンサンが友人と2023年に設立した注目のドメーヌ。
ピエール・ヴァンサンはプレモーの名門、ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレで2006〜2016年までテクニカルダイレクターを務め、在任中はIWCの赤ワイン部門の最優秀ワインメーカーを2度獲得。その後、ブルゴーニュ白の最高峰、ドメーヌ・ルフレーヴで2017〜2024年まで総支配人を務めたブルゴーニュのトップワインメーカーの1人。彼が友人2人と共にオーセイ・デュレスのドメーヌ テール・ド・ヴェルを購入し、自らの名を冠して2023年に始めました。
Pierre Vincent
コート・ド・ボーヌに広がる7haの畑のブドウ樹は平均樹齢約60年と高い樹齢を誇ります。ブドウのエネルギーをワインに再現することを哲学とし、ビオディナミで栽培。果実へ可能な限り敬意をもって、そして介入を最小限にした方法でワイン造りを行っており、抽出は優しく、新樽率は20%以下に抑えています。ブドウの品質を高め、ディテールのすべてにおいて卓越性を目指すこと、まるでオート・クチュールの作品のような繊細で直線的、緊張感がありながら飾らない純粋さを持つワインを生み出しています。
Blanc
Rouge
ドメーヌ・テール・ド・ヴェル時代からビオロジック栽培されていましたが、ピエール・ヴァンサンではピエールがドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレ時代から実践してきたビオディナミに転換。生命、土壌、 その周囲、エネルギー、そして自然を尊重することを目指し、ブドウのエネルギーをワインに再現することを哲学としています。またブドウ樹はマサル・セレクションによる古樹が多く、大部分はコルドン・ロワイヤ方式で剪定されています。古樹を可能な限り最良の生育・生産バランスに導くために、イタリア人農学者であり、ワイン業界で最も著名な剪定の達人、マルコ・シモニットのサポートを受けています。
熟度に応じて収穫日を決定し、収穫はすべて手摘み。ワイン造りではほとんど介入せず、可能な限りシンプルに行います。SO2は最低限使用し、優しい抽出を行います。果実のピュアさを最大限表現するために新樽の使用は最大20%程度に抑え、テロワールを再現するためにのみ使います。一部のキュヴェではアンフォラも使用。熟成は長く、ワインが自然に安定するために、二冬越します。
白ワイン:時間をかけて穏やかに圧搾。一晩デブルバージュを実施後に、樽と一部ステンレスタンクで発酵。樽熟成は約12カ月。その後ステンレスタンクでスティラージュを行い、6カ月熟成後に瓶詰します。
赤ワイン:レジョナル以外は全房50%使用。発酵前低温マセラシオンの後、タンクにて約15日間かけて発酵。樽での熟成は約18カ月。その後、ステンレスタンクでスティラージュを行い、瓶詰めをしています。