2013 エグリ・ウーリエ ブリュット GC ミレジメ


Egly Ouriet Brut Grand Cru Millesime

ヴィンテージの個性とポテンシャルを最大限引き出した究極のミレジメ
 

ウーリエの本拠地アンボネイ村を中心に、最高峰のピノ・ノワールが産出されることで有名な特級村ブジー、ヴェルズネイのブドウを使用した代表キュヴェ。
アプリコット、プラム、ドライフラワー、レモンの砂糖漬けのアロマが層となり、複雑で官能的な香りを放ちます。柔らかく、控えめながら気品とパワーが感じられる表現力豊かな仕上がりで、包み込まれるような長い余韻がいつまでも続く極上の味わいです。
 
ヴィンテージ 2013
原産国 フランス
産地 シャンパーニュ
地域 シャンパーニュ
アペラシオン シャンパーニュ
生産者 ドメーヌ・エグリ・ウーリエ
容量 750ml
ぶどう品種 ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%
味わい 辛口
アルコール度数 12.5%
ワインアドヴォケイト  100

Wine Advocate, August 2022  100 Points

Francis Egly has produced another profound Champagne with the 2013 Brut Grand Cru Millesime. If the monumental 2008 stands out for its power, structure and intensity, the 2013 is distinguished by its harmony, finesse and completeness; both vintages are very great wines but thus quite different in style. Wafting from the glass with scents of Anjou pear, crisp yellow apple, freshly baked bread, clear honey, iodine and fresh mint, it's full-bodied, ample and pillowy, with a layered, concentrated and effortlessly balanced core of fruit, uniting precision and sensuality to compelling effect. Girdled by racy acids and animated by a delicate pinpoint mousse, it concludes with a long, penetrating finish. Is this the most elegant wine Egly has produced to date? It's certainly among the most compelling that this high quality but initially underrated Champagne vintage has delivered.

 ピノ・ノワールの聖地アンボネイ村に居を構えるエグリ・ウーリエは、アンボネィ7.8ha、ヴェルズネィ、ブージー、ヴリニーの畑を合計11.5ha所有する。1930年創業の無名ドメーヌが転換期を迎えたのは1990年、フランシス・エグリ氏が4代目当主に就任してからである。就任後すぐに、無農薬に近いアプローチへと栽培方法を変更。有機肥料を用いて手作業ですべての畑の手入れを行い、葡萄の成長の手助けをする。実にきめ細かく管理された畑から収穫された完熟した葡萄は、僅か3〜4.5g/lのドザージュしか必要としない。また、1996年より実験的に始めた新樽発酵は今やドメーヌを代表する醸造方法となった。ブルゴーニュの造り手、ドミニク・ローランから手ほどきを受けた樽使いは、正に「ワイン造り」を目指したもの。カーヴで試行錯誤を繰り返し、優れた特級村のみが持つミネラル、美しい酸、凝縮した果実味と厚みのあるボディがバランスしたシャンパーニュ、すなわち味わいの全ての要素が各々強さを持ちながらも主張しすぎることのないアンボネイのテロワールを最大限に引き出す自身のスタイルを見つけ出した。「成功しても失敗しても必ずその原因を確かめる。私が醸すシャンパーニュは工業製品ではない。私の使命は、人生の数少ないチャンスの中で、いかにアンボネイのテロワールが鮮明に現れた一瓶を醸すかだ。」と、淡々と信念を語るフランシス氏は正にシャンパーニュの求道者である。