Chateau Moulin du Cadet

シャトー・ムーラン・デュ・カデ

フランス:ボルドー サンテミリオン地区 Saint-Emilion Grand Cru Classe
 

 所有畑は、かつて「カデの丘」と呼ばれていたカデ村でサンテミリオン村を囲む高台の北東側に面している。土壌は石灰質の石混じりで、薄い粘土層を持ち所々に、薄い粘土層がある。かつてはカベルネ・フランを植えてブレンドしていた時期もあったが、メルロー種単一でテロワールを最大限引き出すことができることを見出し、現在ではメルロー100%。土壌は石灰分が多くミネラル感がワインに与えられている。1996年よりニコラ・ジョリー氏の指導も受けてビオディナミで栽培している区画を徐々に増やし、2004年に全ての区画に広がった。96年の導入以降、約10年が経過しており、土壌の本来のバランスが十分に取り戻され、自然の均衡がとれた状態になっている。

 1991年に新しい醸造施設が建てられ、十分に深みがあり、サンテミリオンの石灰質土壌に植えられたメルローの上品さを見事に表現しているワインである。シルクのようでエレガントな口当たりがあり、力強さがありながらも手編みのレースのように繊細である。

2011
シャトー・ムーラン・デュ・カデ
¥3,590 品切中
2008
シャトー・ムーラン・デュ・カデ
¥3,980 品切中

 

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 ムーラン・デュ・カデはサン=テミリオン北部の高原に位置する5haの畑を持つごく小さなシャトーである。この銘柄はかぐわしい、軽いスタイルのワインになる傾向があって、深みに欠けるが、ブーケは魅力的だ。
 
~一般的な評価~
 ムーラン・デュ・カデは、最近までリブヌルのジャン=ピエール・ムエックス社の監督下にあり、常に良好ではあるが、興味をかきたてられないような出来栄えであった。現在では、イザベル・ブロワが運営している。私は、新しい経営陣が品質の向上に成功することを期待している。
 
平均年間生産量:3万本
畑 面積:4.6ha、平均樹齢:35年、植樹密度:6000本/ha、平均収量:49hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度管理されたコンクリート槽で20~25日。熟成は新樽30%で12~18ヶ月。清澄はするが濾過はしない。
ブドウ品種:メルロー100%
所有者:GFAムーラン・デュ・カデ
監督:イザベル・ブロワ