2008 シャトー・ベイシュヴェル


Chateau Beychevelle

 観光客にも人気の高い美しいシャトーを持つことや、「帆を半分下げた大帆船」のラベルで知られるシャトーです。かつて大量の荷を積み込み、ジロンド河を行き交った大帆船(GRANDBATEAU)の船乗りたちは、ジロンド河岸に建つ海軍提督エペルノン侯爵の城館の前にさしかかると、「ベッセ・ヴォワール」つまり「帆を下げよ」と叫んで提督への敬意を表し、この言葉がのちにシャトー名の「ベイシュヴェル」の語源になっています。
 90年代にシャトーの改革に乗り出し、評価が高まっています。
 
ベリー系の香りや樽香がバランスよく混じり、美しい酸味とシルキーなタンニンを持つフルボディのワインです。熟成させるとさらに複雑味が増し、フィネスを感じさせます。
 
ヴィンテージ情報
過去の2ヴィンテージのように、2008年の天候は3月から9月中旬まで雨が多かったのですが、日照量の合計ではほぼ平均に近い量でした。萌芽は4月第1週に始まりほぼ均一でした。メルロの開花は5月末で、これによりどちらかというと晩熟のヴィンテージであることを予見させました。ヴェレイゾンは7月22-23日に始まり8月一杯ですべての畑に広がりました。途中天候不良により、ヴェレイゾンの広がりのスピードが緩まりました。収穫は、9月29日から始まり、素晴らしい品質のブドウが収穫できました。シャトーでは初めて、アルコール度数がメルロで14.4%を超え、カベルネでは12.5%を超える史上最も高い数値となりました。生育期の様々な苦労が実ったヴィンテージとなりました。果実の凝縮感溢れるヴィンテージです。

言語名 Chateau Beychevelle
ヴィンテージ 2008
原産国 フランス
産地 ボルドー
地域 メドック
アペラシオン サンジュリアン
格付 第四級
生産者 シャトー・ベイシュヴェル
容量 750ml
ぶどう品種 カベルネ・ソーヴィニョン48%、メルロー47%、カベルネ・フラン5%
味わい フルボディ
アルコール度数 13.5%
ワインスペクテーター  90
ジェームスサックリング  90
「メドックのベルサイユ宮殿」と形容されるメドック格付け4級のシャトー。
ガロンヌ河が運んだ砂利質土壌に90haの畑を所有し、CS62%、ME31%、CF5%、PV2%を栽培しています。伝統的な手法で醸造を行い、新樽比率50%で18ヶ月間の熟成を施します。