2009 シャトー・ラグランジュ マグナム


Chateau Lagrange

ベリー系果実に加え、ラベンダーやスミレ、花束のような優美な香り。非常に凝縮した果実味をもちながら洗練された味わいで、完熟したタンニンとなめらかな口当たり、重層的な味わいの層が広がります。
 
ヴィンテージ情報
カベルネ ソーヴィニヨンの究極の品格が表現された偉大な年。平年を1°C下回る寒い1,2月に続き、3月にようやく寒さが緩みました。雨の多い温暖な4,5月の後、6月に天候が回復、気温も平年より2°C高く、平年を30%も上回る日照時間に恵まれた結果、開花は平年より数日遅れの6/1からほぼ一斉に進みました。7月の好天で遅れを完全に取り戻し、ヴェレゾン(着色)は7/31から8/13と短期間に終了。乾燥した好天続きの8月は、ブドウが理想的にゆっくりと生育、9月も乾燥した好天が続きました。日中の暑さと夜間の涼しさが、アロマや酸が適度に保たれたブドウを育くみ、9月末から10月にかけて理想的な条件のもと、完熟した健全なブドウ果を収穫。9/28にメルロの収穫開始、カベルネ ソーヴィニヨンは10月中旬まで待つことで、傑出したブドウを収穫することができました。10/16に全収穫を終え、神秘的で心地よい味わいのワインを生み出しました。

言語名 Chateau Lagrange
ヴィンテージ 2009
原産国 フランス
産地 ボルドー
地域 メドック
アペラシオン サンジュリアン
格付 第三級
生産者 シャトー・ラグランジュ
容量 1500ml
ぶどう品種 カベルネ・ソーヴィニョン73%、メルロー27%
味わい フルボディ
アルコール度数 13.5%
ワインスペクテーター  91
ワインアドヴォケイト  90
ジェームスサックリング  94

 
 1983年にサントリーがシャトー・ラグランジュを取得してから今日に至るまで品質向上の為に様々な努力を重ね、グラン・クリュ3級としての評価を再構築してきました。しかし、グラン・クリュ・シャトーにおけるワイン造りとは20年単位での時間を刻む終わりのない道のり。83年以降に植えられたブドウの樹が年を経て、より品質の高いブドウが収穫できる樹齢となりました。 2004年より、ラグランジュ復興のために心血を注いできた鈴田 健二に代わり、椎名 敬一が着任。椎名は新たなる20年を『創造』のステージと位置付け、ラグランジュが所有する畑のポテンシャルの限界に挑戦するという活動と投資を継続してきました。2008年には光センサーによる選果台導入により、より精密な選果を行い、また小型タンク導入により区画毎の醸造が可能となり、ブドウやテロワールの個性をより忠実に表現することができるようになりました。ラグランジュはさらなる飛躍に向け、着実に進化を続けています。