2018 シャトー・クレール・ミロン

Chateau Clerc-Milon

メドック格付け5級。「ミロン」は村の名前。「クレール」は1855年当時所有者だった人物の名前。1970年にムートンの故フィリップ ロスチャイルド男爵が買収、その後多くの改良がなされ、品質が向上していきました。
43.6ha所有。作付け比率はCS46%、ME39%、CF12%、PV2%、MA1%。平均樹齢40年。木樽(新樽率30%)で16-18ヶ月熟成。

ヴィンテージ 2018
原産国 フランス
産地 ボルドー
地域 メドック
アペラシオン ポイヤック
格付 第五級
生産者 シャトー・クレール・ミロン
容量 750ml
ぶどう品種 カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー27%、カベルネ・フラン9%、プティ・ヴェルド3%、カルメネール1%
味わい フルボディ
アルコール度数 14.5%

 
メドック格付け第5級のシャトー・クレール・ミロンは、ムートン・ファミリーの中で次男と称されるシャトー。気品溢れるエレガントなスタイルで、「ムートンの代わりとして十分愉しめる」と定評があります。

18世紀までシャトー・ラフィット・ロスチャイルドが所有していましたが、フランス革命を経てクレール家の手に移りました。その後、他に重なる売却や相続によって、土地は細かく分割され荒廃していきました。しかし、そのポテンシャルを見出したバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが1970年より所有し、分散されていた畑を次々と買収。畑の整備と再編を行い、品質を大きく改善させました。2007年には新たな醸造設備を設立するなどの変革を実施。近年では、2017年に高密植のブドウ畑に、除草剤を使わず雑草を処理するために、「TED」と呼ばれるロボットを試験的に導入しています。今尚、様々な改革によって品質を向上し続けるシャトー・クレール・ミロンは、「メドックの新たなお手本的存在」として注目を集めています。
 
クレール・ミロンの畑は、ムートン・ロスチャイルドとラフィット・ロスチャイルドの間という絶好のロケーションに位置。ポイヤック北側のジロンド河を見下ろす緩やかな傾斜に、およそ41haの畑を所有しています。畑の近くには川が流れており、ミクロクリマの影響で霜のリスクは少なく、ブドウが非常に良く熟すのが特徴。土壌は主に砂利質や粘土石灰質で、平均樹齢50年のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、カルメネールを植樹しています。

醸造において、収穫後は手作業にて選果。除梗・破砕を経てブドウはグラヴィティシステムでステンレスタンクに運ばれ、21℃を保ちながら15~22日間発酵。そして新樽比率約40%で約16~18ヵ月間熟成を行います。卵白による清澄と濾過を実施し、その後瓶詰。このような造りを行ったクレール・ミロンは、凝縮した果実味と豊富なタンニンによるパワフルな味わいでありながらも、エレガンスを備えた仕上がりが魅力です。