Chateau Leoville-Las Cases

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ

フランス:ボルドー メドック第二級(サンジュリアン村)

 サンジュリアンの極上シャトー

 現在、格付けこそ第ニ級ながら、その実力は第一級は間違いのないシャトーです。世界のワイン通が憧れるボルドーの5大シャトーにも同等の評価を受けています。オーナーのジャン・ユベール・ドロン氏は、ボルドーで最も完璧主義と呼ばれるほどのこだわりの持ち主で、彼のもとで造られるワインは、畑の持つポテンシャルを見事なまでに引き出し、魅力的な果実味と自然体の力強さ、なめらかで甘味さえ感じさせる良質なタンニンに支えられた、見事な名酒を醸し出しています。
 また、セカンド・ワインのクロ・デュ・マルキは、格付けシャトーにも匹敵するほどの高品質なワインも造り出しています。
 

2017
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
¥34,400 品切中
2015
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
¥43,900 品切中
2014
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
¥23,700 品切中
2013
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
¥20,150 品切中
2012
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
¥21,470 品切中
2001
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
¥39,600 品切中
1999
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
¥51,000
Clos du Marquis
2019
クロ・デュ・マルキ
¥9,000
2017
クロ・デュ・マルキ
¥9,000
2014
クロ・デュ・マルキ
¥7,210 品切中
2013
クロ・デュ・マルキ
¥6,880 品切中
2011
クロ・デュ・マルキ
¥6,750  品切中
2005
クロ・デュ・マルキ
¥13,350 品切中
1995
クロ・デュ・マルキ
¥9,800 品切中
Le Petit Lion du Marquis de Las Cases
2016
ル・プティ・リオン・デュ・マルキ・ド・ラス・カーズ
¥9,350
La Petite Marquise du Clos du Marquis
2017
ラ・プティット・マルキーズ・デュ・クロ・デュ・マルキ
¥5,340
 

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 レオヴィル・ラス・カーズは疑いもなく偉大な名前であり、偉大なボルドー・ワインの1つである。40haを超える主要な畑はラトゥールに隣接しており、絵のように美しい。石垣に囲まれており、ワインのラベルにも描かれている。ボルドーでも最大級のシャトーで、ワインの品質にかける入念さや熱心さの点では、並ぶものこそいくつかあるにせよ、どこにも負けていない。責任者は故ミシェル・ドゥロンだったが、近年は、彼の息子であるジャン=ユベールが務めている。ミシェル・ドゥロンは気位の高い男で、尊敬を集めていたが、同じくらい軽蔑もされていた。完璧主義者であったが、彼を批判する人々は、そしてその数は多いのだが、彼が策略をもってワインを売ると主張する。その主張によれば、偉大なヴィンテージには出し惜しみをしてささやかな量しかつくらず、人為的に価格をつり上げていたと言うのである。もっとも、その華麗な品質にけちをつけることは誰にもできまい。彼のワインは、サン=ジュリアンのみならず、メドック全体で最上のワインをつくろうというマニアックな執念の産物ばのである! 1986年のような豊作のヴィンテージに収穫高の50%以上を、あるいは1990年のように67%という驚愕すべき量を格下げしてしまう人物がほかにいるだろうか? セカンド・ワインだけでなくサード・ワイン(ビニャルノン)をも導入する人物は? 空調のきいたシェ(ワイン蔵)に気前よく大理石の床を敷く人物は? 彼が好きか嫌いかはともかく、ミシェル・ドゥロンは補佐役に有能なミシェル・ロラン(リブヌルのエノロジストではない)やジャック・ドポワジエを従えて、1980年代、1990年代のメドックで最も偉大なワインの1つをつくり続けた。その息子も父親の方針を踏襲するにとどまらない能力を持っているようだ。
 第二次世界大戦後のワインにはムラがあったが、1975年以後は連続して成功を収め、2000年、1996年、1995年、1994年、1990年、1986年、1985年、1982年、1978年、1975年のようなヴィンテージには完璧に近いワインが生まれている。事実、これらのヴィンテージでは、メドックの第一級シャトーのほとんどと同じくらい深遠なワインとなっているのだ。
 サン=ジュリアンにおける主要なライバルであるデュクリュ=ボーカイユーと比較すると、レオヴィル=ラス・カーズのワインは、色合いがわずかに暗く、よりタニックで、よりスケールが大きく、より凝縮味がより強く、言うまでもなく長期の貯蔵を念頭に置いてつくられている。伝統的なワインであり、適度な飲み頃になるまで10~15年待てるだけの忍耐力を持ち合わせた事情通向けのワインである。ボルドーの1855年の格付けが見直されるようなことがあったら、レオヴィル・ラス・カーズは、デュクリュ=ボーカイユーのように、今ひょっとするとレオヴィル・バルトンやグリュオー・ラローズも一級への昇格が熱心に支持されることだろう。
 
~一般的な評価~
 レオヴィル・ラス・カーズは文句なしにサン=ジュリアンの王であり、ボルドーでも数少ない、毎年無条件で買うことのできる格付けシャトーの1つだ。一貫して一級並みの品質となっており、1980年代、1990年代の成績は注目すべきものだった。最近ではよりエレガントなスタイルに向かうようになっているが、特徴的な豊かさ、深み、構造、完璧に近いつりあいを保っている。サン=ジュリアンでは最も高価なワインだが、それでも価格は許容範囲内にとどまっている。投機家好みのワインではないのでオークションで見かけることはめったにないが、消費者のレベルでみれば、一級ワインほど高価ではないのに品質はしばしば一級相当である。セカンド・ワインのクロ・デュ・マルキも優良であり、最良のヴィンテージには三級や四級のワインに引けをとらない。
 
平均年間生産量:21万6000本
畑 面積:97.2ha、平均樹齢:30年、植樹密度:8000本/ha、平均収量:42~50hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度管理された木製、コンクリート、ステンレスの槽で12~20日間。熟成はヴィンテージによって新樽50~100%で12~24ヶ月。清澄はするが、濾過はしない。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロ19%、カベルネ・フラン13%、プティ・ヴェルド3%
所有者:SCデュ・シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ(ドゥロン家)