Chateau Latour a Pomerol

シャトー・ラトゥール・ア・ポムロール

フランス:ボルドー ポムロール地区
 
シャトーの名称は、シャトーを飾る塔にちなんで名付けられています。シャトーは、1917年にシャトー・ペトリュスを所有する、ルバット婦人に買収され、ジャン・ピエール ムエックスは1962年まで畑を管理していました。ブドウ畑は、多様性を持った土壌を持ち、ワインに複雑味と調和を与えてくれます。ポムロールの教会に隣接した区画は素晴らしい砂利と粘土質の土壌を持ち、シャトーの周りはローム層の土壌で囲まれています。
 
2018
シャトー・ラトゥール・ア・ポムロール
¥13,000  品切中
2017
シャトー・ラトゥール・ア・ポムロール
¥13,000  品切中

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 
 ラトゥール・ア・ポムロルは華麗な暗い色合いをしたワインで、普通、力強く、ふくよかで、肉付きのよいポムロルのスタイルをよく体現している。ここの畑は2つの区画からなっており、ひとつは、ポムロールの教会の側にあり、深い砂利質の土壌である。第2の小さな方の区画は、より西方の国道89号線付近にあり、第1の区画より砂が多くて軽い土壌である。こちらはラ・グラーヴ・ア・ポムロルと呼ばれるクリスティアン・ムエックスの所有する畑から最も近いところにある。
  ラトゥール・ア・ポムロールは荘厳なワインになり得るし、また、歴史的には、ヴィンテージによってはアペラシオンの中で最も偉大な2~3のワインのひとつに入っていた。
 1947年、1948年、1950年、1959年、1961年、1070年の各ヴィンテージは、この銘柄がボルドーの最も偉大なワインに匹敵するものだということを雄弁に物語っている。しかし、1982年を除いて、ここ三十数年の間、先の伝説的なワインを想起させるほどのものはつくられていない。ラトゥール・ア・ポムロールはその重みと構造の点で最もペトリュスに近いと言う批評家もいるが、私にはそうは思われない。このワインはリッチで充実してはいるが、ペトリュスよりも、トロタノワなどのムエックス社が運営するほかのシャトーとの共通点の方が多い。
  ラトゥール・ア・ポムロールの価格は、普通ペトリュスの約5分の1、トロタノワやラフルールの約2分の1である。これほど質が高く、生産量の限られたポムロールとしては、これは比較的安い買い物である。
 
~一般的な評価~
 1940年代、1950年代、そして1960年代のラトゥール・ア・ポムロールは最も豪奢なボルドーであった。その後、困難な時期を経て、卓越した1982年を除けば、その後の30年は(偉大とは言えない)良好なワインを造ってきた。近年は、品質が向上し、現在ではポムロールの上位20位当たりに入る。スタイルに於いては、栄光の日々と比べると、このワインは今ではペトリュスよりはトロタノワやラ・フルール・ペトリュスに近い。
 
平均年間生産量:2万5000本〜3万本
畑 面積:7.9ha、平均樹齢:35年、植樹密度:6500本/ha、平均収量:40hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度管理されたコンクリートタンクで20日間。熟成は毎年3分の1ずつ更新される樽で20ヶ月。清澄はするが、濾過はしない。
ブドウ品種:メルロー90%、カベルネ・フラン10%
所有者:フォワイエ・ド・シャリテ・ド・シャトーヌフ・ド・ガロール