フーリエ家による再生 「精密さ、誠実さ、テロワールへの敬意」
ジュラ地方の中心に位置するシャトー・ド・レトワールは、卓越したテロワールの真髄を体現するドメーヌで所有畑は約17haに及び、ジュラ地方で最も小規模でありながら最も名高いアペラシオンのひとつ、レトワールAOC内に広がる。レトワールの名称は、ブドウ畑の中心に位置する同名の村に由来する。村は5つの石灰岩の丘に囲まれており、その姿が星の放射状の枝を思わせることから「レトワール(星)」と名付けられた。また、畑からは同じく星形をした無数の化石が見つかっている。1250年、この地方の有力領主ジャン・ド・シャロンが、現在のドメーヌが位置するモン・ミュザールの丘に城を築いた。1267年以降、そのブドウ畑をめぐる相続争いが記録されており、当時すでにこのテロワールが高い価値と名声を有していたことを物語っている。
Florian Scatamacchia & Louis Fourrier
シャトー・ド・レトワールは数世紀に渡りヴァンデル家により管理されていたが2024年にジュヴレ・シャンベルタン村の生産者、ドメーヌ・フーリエの醸造家ジャン・マリー・フーリエの息子であるルイ・フーリエがボーヌのワイン商と共同で購入。この一大プロジェクト開始当初2023年から2024年の冬の期間、長らく荒れ果てていた畑の再生と醸造設備の刷新に献身的に取り組み、実に膨大な作業を要した。
初ヴィンテージとなる2024年は厳しい条件に直面しながらも、有機栽培を貫き、より短い剪定方法を導入。春の霜害によって収穫量の大部分が失われ、さらに多雨が開花期に悪影響を及ぼし10hal/haと非常に低収量となった。
Blanc
ブドウ樹の平均樹齢は60〜70年、中には100年を超すヴィエイユ・ヴィーニュもある。ブルゴーニュ式に区画毎の仕込みを行い、ウイヤージュ(補酒)を行わなうスタイル。樽は228Lのバリックでコント・ド・シャペル(フーリエ)で使用した樽を使用。
白ワインはミネラルや火打石を思わせるニュアンスから果実味豊かなアロマまで、多彩な香りを備えながらも、レトワールらしい鮮やかなフレッシュネスを保ったワインが生み出される。ルイは「ピュリニー的なミネラル」と例える。