Chateau Camensac

シャトー・カマンサック

フランス:ボルドー メドック第五級(オー・メドックAC:サンローラン・ド・メドック村)

 

近年の復興が著しいシャトーで、ペイノー博士の指導のもと、さらに品質が高まっています。

 ラグランジュの西側に広がるサン・ローラン村に85haの畑を所有する格付け5級シャトー。CS60%ME40%を栽培し、ステンレスタンクで醗酵と25日間の醸しを行い、その後35〜70%の新樽比率で17〜20ヶ月間の熟成を施します。溶け込んだ柔らかいタンニンが特徴ですが若い時からも果実感を愉しめ、偉大な年には10年の瓶内熟成にも耐えうるワインです。
 

2013
シャトー・カマンサック
¥3,890
2009
シャトー・カマンサック
¥4,700 品切中
2008
シャトー・カマンサック
¥4,320 品切中
2005
シャトー・カマンサック
¥5,590 品切中

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より
 カマンサックは、1855年の格付けシャトーの中では最も知名度が低いものの1つである。サン=ジュリアンの西にあるサン=ローランという、かなり奥まったところに位置していることも理由の1つだろう。さらに言えば、1970年代までずっと変わらず凡庸なワインをつくってきたことが、総じて人々の関心を遠ざけてしまった。しかし、カマンサックの事態はよいほうへ変化してきた。
 カマンサックの復興を担ったのはフォルネール兄弟である。彼らは1965年にこのシャトーを買収すると、ブドウ畑の植え替え、シェ(ワイン蔵)と醸造設備の刷新という費用のかかる仕事に取り組んだ。フォルネール兄弟はスペインのリオハ地方にもマルケス・デ・カセレスというワイナリーを所有しており、そこでつくられるモダンなスタイルのワインによってよく知られている。
 カマンサックのワインはスタイルか軽くなり、しなやかさと果実味を強調したものになった。カマンサックはより良質のワインをつくるようになったが、五級シャトーを代表するほどのものではない。確かに良質の果実味、ミディアムのボディ、よいヴィンテージなら10年間はセラーで寝かせるに十分なタンニンといった、ある種のサン=ジュリアン的な特徴を持っている。1980年代終わりに私が行ったテイスティングでは、湿った段ボールのようなにおいがするワインが多かったが、この問題は1990年代になって改善された。凝縮感と、率直で四角四面なスタイルを持つワインになっている。
 
平均年間生産量:28万本
畑 面積:75ha、平均樹齢:35年、密植度:1万本、平均収量:45hl/ha
育成:発酵と18~21日間のマセレーション。熟成は新樽35%で18ヶ月。清澄も濾過も行う。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー40%
所有者:GFAデュ・シャトー・カマンサック