Au Bon Climat

オー・ボン・クリマ

アメリカ:カリフォルニア

 

アンリ・ジャイエを師と仰ぐ、世界的人気を誇るワイナリー

 ワイナリー名のAu Bon Climatとは、「良く露出している畑」という意味で頭文字をとって、ABCと呼ばれています。1982年にサンタ・バーバラの地で始められたワイナリーで、前オーナーは「カリフォルニアワインの怪人」の異名を持った故ジム・クレンデネン氏。金色の長髪に派手なシャツという出で立ちで、見た目はまるでプロレスラーかロック・ミュージシャンのような雰囲気ですが、彼の生みだすワインは、その容貌からは想像できないほど繊細でエレガント。そのワインのクオリティの高さも「怪人」と呼ばれる所以となっていました。

 故クレンデネン氏はフランスで修行していた際、あのブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエ氏に師事。ジャイエ氏のワイン造りに多大な影響を受け、テロワールを繊細に表現したワインを造るため、冷涼な気候でピノ・ノワールやシャルドネの栽培に向いているサンタ・バーバラにワイナリーを創設しました。1989年、1990年とたて続けにワイン評論家ロバート・パーカー氏から「ベスト・ワイナリー・オブ・ザ・ワールド」に選出され、1992年には、ロサンゼルス・タイムスの「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、たちまち世界的に高評価を得、人気ワイナリーの仲間入りを果たしたのです。

 醸造過程においては余計な手を加えません。補糖や補酸それに培養酵母は基本的に使用せず、開放タンクで野生酵母での発酵させる古典的な手法を尊重。ブルゴーニュワインを手本に、「育った土地のユニークさを持っていて、食事を通して楽しめる飲み飽きないワインを造」っています。アルコール度がニューワールドとしては抑えられており、バランスがとれた味わいのワインは、ブルゴーニュの繊細さと、カリフォルニアのコクのある味わいが見事に調和したスタイルです。今ではサンタ・バーバラだけでなくオレゴンにまで畑を広げ、アメリカを代表する生産者の一人となっています。

Blanc
2023 シャルドネ ミッションラベル
¥4,000
 
Rouge
2023 ピノ・ノワール ミッションラベル
¥4,000
 

Jim Clendenen

 
オー・ボン・クリマのオーナー、ワイン・メーカーは、世界的に高い知名度を持つサンタ・バーバラの巨匠ジム・クレンデネン。
カリフォルニアを代表するワイン・メーカーとして、強い信念のもと1982年創業以来、古典的なスタイル(ブルゴーニュ・スタイル)のシャルドネとピノ・ノワールをサンタ・バーバラで造り続け、この産地の世界的な評価を確立させました。多くのワイン・メーカーに刺激を与え、カリフォルニアのみならず、世界中から、 そして本家ブルゴーニュからも多くの若手ヴィニュロンが研修に駆けつけます。彼は率直で、明確で、知的で、ユーモアがあり、情熱的で、自分の信念を曲げずに貫き通しましたが、2021年5月、67歳の若さで急逝。
 
彼の代わりは誰もいませんが、彼の遺志はこれからも引き継がれていきます。ジムは生前、世界中を飛び回っていたので、彼がいなくても彼のビジョンを実行できる“ドリーム・チーム”を創り上げていました。