シャトー・ペトリュス【宮武酒店宮武酒店.com】

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Chateau Petrus

シャトー・ペトリュス

フランス:ボルドー ポムロール地区

ポムロールの王、ポムロールの象徴、神話のワイン

Vt

petrvs-b.jpgChateau Petrus

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2003

petrvs-b.jpgChateau Petrus
2003 シャトー・ペトリュス 750ml 350,000円
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2000

petrvs-b.jpgChateau Petrus
2000 シャトー・ペトリュス 750ml 290,000円
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1982

petrvs-b.jpgChateau Petrus
1982 シャトー・ペトリュス 750ml 640,000円
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ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版

ロバート・パーカーJr.ボルドー第4版より

 ポムロールで最も名高いワインであるペトリュスは、この80年間でボルドーで最も有名で高価な赤ワインとなった。ポムロールの丘の中央にある一握りの粘土質の土地にある、このごく小さな11.4haのブドウ畑から、この世で最も丁重に、注意深く扱われるワインが生まれるのである。経営者クリスティアン・ムエックス(彼の兄のジャン=フランソワが実際の所有者である)自らが選別を行うが、その結果、たいていのペトリュスのヴィンテージは100%純粋なメルロということになる。
 ペトリュスには途方もない数の伝説的なヴィンテージがあり、それがこのワインに成層圏まで達するような値がつく理由であることは間違いない。2000年、1998年、1990年、1989年、1975年、1971年、1970年、1964年、1961年、1950年、1948年、1947年、1945年、1929年、1921年は、私が今までに飲んだワインの中で最も記念碑的部類に入る。ペトリュスはワイン評論界の大半で神格化されるに至っているが、特に1976年以降のこのシャトーの実績を考慮すると、こう問わずにはいられない。「ペトリュスは、今でも昔と変わらない偉大なワインなのだろうか?」。1998年、1986年、1983年、1981年、1970年、1978年、1976年のようなヴィンテージには、ペトリュスがスランプに陥っていたことは間違いない。しかし、1989年のペトリュスは絶好調で、連続して輝かしいワインをつくり出している。

~一般的な評価~
 ペトリュスは、ポムロールの丘の卓越した立地の畑から恩恵を受けている。世界で最も有名な赤ワインの1つであり、そのことが、特にオークションにおいて非常に高価な価格で売られていることを説明できる。十数年間の間(ムラがあった1970年代及び1980年代でさえ)、ペトリュスに太刀打ちできるポムロールのワインはなかった。しかし、最近は、大幅によくなった多くのポムロール産ワインとの厳しい競争に直面しなければならなくなっている。名声と投機的な価値の点では、ペトリュスはいまだにポムロールの王である。しかし、純然たる品質の点では、ラフルール、レヴァンジル、クロ・レグリーズ、ル・パンやそのほかのいくつかのシャトーはペトリュスに匹敵する。時にはペトリュスを凌駕するワインをつくっている。しかしながら、ペトリュスは最上のポムロールが感じさせる以上のものを象徴している。ペトリュスはワインというよりも神話の象徴なのだ。

平均年間生産量:2万5000~3万本
畑 面積:11.4ha、平均樹齢:35年、植樹密度:6500本/ha、平均収量:36hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは温度管理されたコンクリートタンクで20~24日間。熟成はオークの新樽100%で20ヶ月。清澄するが、濾過はしない。
ブドウ品種:メルロー95%、カベルネ・フラン5%
所有者:SCシャトー・ペトリュス

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2003 シャトー・ペトリュス
Chateau Petrus

[赤:フルボディ]
ぶどう品種:メルロー、カベルネ・フラン
750ml 税込価格 350,000

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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ここはポムロールで唯一深い青粘土の底土に植えられた畑である。ペトリュスの、メルロの収穫は9月第1週の3日間(2日、3日、4日)だけで行われた。より砂利質の土壌に植えられた多くの隣人ほど、この歴史的な暑さの害を被らなかったため、2003年のボルドーの右岸では最上のワインの1つを生産した。ただし、生産量が少なく、1650ケースしかつくられていない。13~13.5%というアルコール度数はクリスチアン・ムエックスが思っていたほど高くはなかったが、酸のレベルは低く、pHは3.9強だった。そのため、ふくよかな、多層的な、肉づきのよい、舌触りのよい口あたりになっている。深みのあるルビー/紫色をしており、格別のノーズはジャムのような黒系果実と混ざり合った甘草、ヴァニリン、森の下生れの趣がある。フルボディで、豪勢で、強烈さは偉大で、新鮮さは注目に値する。ブドウが過熟した痕跡(プルーン、レーズンなど)はない。超大作だし、特筆に価する業績だ。この崇め奉られた畑に接したほかのポムロールのスタイルを思えばなおさらのことである。
予想される飲み頃:2010~2030年 ポイント96~98+

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2000 シャトー・ペトリュス
Chateau Petrus

[赤:フルボディ]
ぶどう品種:メルロー、カベルネ・フラン
750ml 税込価格 290,000

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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 2000年のペトリュスは、魔法にかかったように恵まれたものと判明しており、樽に入っていた初期の頃から層をなす風味や力強さを身につけていた。辛口にしたヴィンテージ・ポートを思い起こさせるようで、インクのような黒/ルビー/紫色をしており、濃縮した黒系果実のすばらしい芳香がある。ブドウの完熟感があり、巨大な、タニックな構造をしており、計り知れないボディと、60秒ものフィニッシュを持つ。1998年の継ぎ目のなさや現実離れした品質はないかもしれないが、同じくらいけたはずれで、1998年より少々マッチョで内向性がある。この偉大なペトリュスの生産量は2300ケース。
予想される飲み頃:2015~2050年 最終試飲月2003年1月 ポイント100

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1982 シャトー・ペトリュス
Chateau Petrus

[赤:フルボディ]
ぶどう品種:メルロー、カベルネ・フラン
750ml 税込価格 640,000

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ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 完全に1ケース飲んでしまったが、完璧に保管してあったのに、当惑させられるほどばらつきがあったワインだ。何本かは壮観で、甘く、リッチで、フルボディで、豪勢だったが、そういったものでさえノーズに独特な草っほさのほか、チョコレート、西洋杉、ブラックチェリージャム、カラントの趣がある。フルボディで、タニックで、最良の瓶のものなら非常に凝縮感があり、リッチである。最良とは言えない瓶のものはいささか野菜のようだし、ローストされたかのようだ。甘味はあるが、ほかの瓶のようなけたはずれの品質はない。本当に何が起こっているのかわかりづらいワインだが、どうやら十分な飲み頃に近いようだ。もっとも、たぶん保管がよければ少なくとも向こう20年は持ちこたえるだろう。余談だが、樽から試飲した時は、今日にいたってもなお、私がこれまでに試飲した最も記憶に残るワインの1つだったし、確実に100点満点のワインだった。私の見立てでは、瓶詰めされてから期待に沿うものになったことはないので、清澄や濾過をあまりにも完全にしすぎたのではないかと思っている。もっとも、1980年代後半以降のペトリュスではそのようなことは起こっていない。
予想される飲み頃:現在~2023年 最終試飲月2002年11月 ポイント90~98

5.-ets.-jean-pierre-moueix-vineyards-pomerol.jpgJean-Plerre Moueix Vineyards